ConoHa VPSでDBサーバーをUbuntu 18.04にプライベートネットワーク接続設定する方法
ConoHa VPSでDBサーバーをUbuntu 18.04にプライベートネットワーク接続設定する方法をご紹介します。
目次
条件
- ConoHa VPS
- Ubuntu 18.04
前提
- VPSとDBサーバーを作成済み。
- DBサーバーに対して、データベースおよびユーザー作成済み。
- DBサーバー接続用ネットワークを作成済み。
詳細の手順はConoHa公式を参照。
https://www.conoha.jp/guide/dbnetwork.php
ルーティング設定
DBサーバー作成やDBサーバー接続用ネットワーク作成は特に迷うことなく出来ると思います。
問題はルーティング設定です。
ConoHa公式では「CentOS 6.6」のみ設定例が載せられています。
しかしルーティング設定はOS毎に異なるため、そのOSに応じた設定が必要になります。
ここでは「Ubuntu 18.04」の例を示します。
ネットワークインターフェース(eth1)の設定を行います。
ネットワーク設定
Ubuntu 18.04では、/etc/netplan/の下に*.yamlファイルを作成することでネットワーク設定を行います。
VPSにログインして対象のディレクトリに移動し、network.yamlファイルを作成します。
~$ cd /etc/netplan/ /etc/netplan$ sudo vi network.yaml
ConoHa公式に記載されている以下の説明を参考にします。
- ネットワーク用の静的ルーティングを設定します。
ルーティングはリージョンやセグメント毎に異なっており、以下のネットワークアドレスを設定します。
東京リージョン:
(IPアドレスが172.21.***.***の場合)172.21.74.0/23
(IPアドレスが172.29.***.***の場合)172.29.92.0/23
アメリカリージョン: 172.21.92.0/23
シンガポールリージョン: 172.21.110.0/23
- route-eth1の内容は以下のようになります。
- [リージョンのネットワークアドレス] via [eth1のゲートウェイのIPアドレス] dev eth1
- たとえば東京リージョンの場合で、ゲートウェイのIPアドレスが172.21.138.1の場合は、以下のようになります。
- 172.21.74.0/23 via 172.21.138.1 dev eth1
今回は、network.yamlというファイルを以下のように作成しました。
network: version: 2 renderer: networkd ethernets: eth1: addresses: [172.29.97.134/23] dhcp4: no dhcp6: no routes: - to: 172.29.92.0/23 via: 172.29.96.1
今回はゲートウェイのIPアドレスが「172.29.96.1」であったため、routesは上記のような値でセットしました。
addressesには、DBサーバー接続用ネットワークの接続状況が「接続する」になっているVPSのIPアドレスに「/23」を付けてセットします。
以下のコマンドでネットワーク設定の反映を行います。
/etc/netplan$ sudo netplan apply
接続確認
PINGで接続確認
DBサーバーにpingをして接続確認します。
以下のような応答があればOKです。
$ ping -c 3 private.***.tyo2.database-hosting.conoha.io PING private.unit01.database-hosting.tyo2.conoha.io (172.29.92.12) 56(84) bytes of data. 64 bytes from 172.29.92.12 (172.29.92.12): icmp_seq=1 ttl=63 time=6.83 ms 64 bytes from 172.29.92.12 (172.29.92.12): icmp_seq=2 ttl=63 time=0.376 ms 64 bytes from 172.29.92.12 (172.29.92.12): icmp_seq=3 ttl=63 time=0.364 ms
mysqlコマンドで接続確認
DBサーバーにmysqlコマンドで接続確認します。
/etc/netplan$ mysql -u ***_user -h private.***.tyo2.database-hosting.conoha.io -p ***_db Command 'mysql' not found, but can be installed with: sudo apt install mysql-client-core-5.7 sudo apt install mariadb-client-core-10.1
⇒mysqlコマンドが無いと言われたので、とりあえず2つともインストールします。
インストール後、再度接続確認します。
/etc/netplan$ mysql -u ***_user -h private.***.tyo2.database-hosting.conoha.io -p ***_db Enter password: Welcome to the MariaDB monitor. Commands end with ; or \g. Your MariaDB connection id is 130857757 Server version: 10.0.33-MariaDB MariaDB Server Copyright (c) 2000, 2018, Oracle, MariaDB Corporation Ab and others. Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement. MariaDB [***_db]>
DBに接続することが出来ました。
以上でプライベートネットワーク接続は完了です。
参考
ConoHa公式:DBサーバー接続用ネットワークを使う
https://www.conoha.jp/guide/dbnetwork.php
Qiita:Ubuntu18.04で複数ネットワーク+Static Routeの設定
https://qiita.com/devzooiiooz/items/4e2e1c5264d8960eb412
Ubuntu公式
https://help.ubuntu.com/lts/serverguide/network-configuration.html.en